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虹色の奇跡 第397回「ホワイトスターの死闘」 - いけやん

2014/12/30 (Tue) 21:24:17

キーパーソン: カイゼル

イリスエンジェルは大混乱に陥っていた。
突如ブラックスターが粉微塵に吹き飛んだ。大小の残骸が四方八方に飛び散った。生存者は不明。ハッピースターズ、夢蜘蛛チーム、ギルバート姉妹…。彼らの安否は不明。君影真子艦長は青ざめる。

さらにブラックスターが崩壊寸前、ジェネシスを多方向に発射した。まさかジェネシスの砲門があんなにたくさんあったとは…。ジェネシスから発せられた核エネルギーは、次元を跳躍し、ウェイアードの各世界に襲い掛かった。
ファンダム(魔界)、ファンタジア(神界)の主要都市部が直撃を受け、凄まじい被害が出ているという。ファンタジアはともかく、ダグバは故郷のファンダムまで破壊した。信じられない事態だった。

さらに悪い報せが続く。シンフォニアの王都もジェネシスの攻撃を受け、跡形もなく消え去った。その被害は西の方にある学園都市のすぐ近辺にまで及んだ。犠牲者の数は計り知れない。愛する故郷が一瞬で壊滅した。君影真子女王は血の気が引いて卒倒…しそうなのを何とかこらえた。
なお、コスモカーラーンのメンバーである妖精が潜伏していると目されている森も消し飛んだという。敵がひとつ消えた…などと喜べるはずもない。その森もウェイアードの大切な自然だったのだ。それにヤケを起こした妖精達の生き残りが何をしでかすか分からない。

魔法の存在がほとんど知られていないデスティニーも壊滅的被害。
近代都市がたくさんある世界で、厄災神が発祥した世界でもあるエターニア。さらに農耕が盛んなのんびりした昔ながらの平和な世界、ミュータント発祥の地であるレジェンディア。この2つもジェネシスの餌食となり、尋常ではない被害を受けた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


アースラ・指令室

「ネギさんや明日菜さんは!?」
「応答がありません!」
リンディの叫び声に、オペレーターが返す。尋常でない被害の報告は、ファンタジア(神界)にやってきていたアースラにも届いた。
ひなた荘組と麻帆良チーム、ルナ達マギ魔法使いチーム、あと輪帝天とかいう奴は、大勢の奴隷とされていた人々が収監され、強制労働させられていた施設を強襲した。前原しのぶの救出は何とか完了した。しかし、他の大勢の奴隷達を解放し避難させつつ、アイゼンクロイツの幹部・七聖刃のメンバーと戦っている最中に、高エネルギーの接近が察知された。リンディは避難を指示したが、彼らがどうなったのか確認が取れない。

「なのはさんや真央さん達とはまだ連絡取れないの!?」
そして、時空管理局メンバー、エクス率いるシスター&フィオーレメンバー、ゆい達カードスレイヤー、そして真央と拓也…虹の天子組はホワイトスターの危険性を知り、そちらに向かった。ホワイトスターにはジェネシスは放たれなかった。聞くところによると、アイゼンクロイツのボス・カイゼルには無敵のカウンター攻撃があるらしい。いかに強力な攻撃でも、その威力を倍にして任意の相手に返す。それが彼の能力だという。その攻略法を発見した者はいまだにいない。ダグバも攻撃をはね返されるのを知っていたので、あえて攻撃しなかったのだ。だからホワイトスターは健在だ。代わりに神界の都市部は壊滅したが…。

「艦長! 大変です!」
エイミィが悲鳴に近い叫び声。
「どうしたの!?」
リンディがそちらを向く。
「推定100体ほどの黒い騎士達がこの艦を包囲しています! データ照合。これは…ダークネスナイトです!」
エイミィの報告に、リンディは息を呑む。
「確かグウィネスという魔族の配下の…!」
直後、アースラが大きく揺れ――


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「兄さんを助けられる…? 本当に!?」
玲夜は黄色いレインボージュエルの精に話しかけられていた。
「ええ、この私の力を最大限に発揮させられたらね」
「お願い! 兄さんを助けて! お願いだからああー!!」
必死にすがりつく玲夜に、真央そっくりなレインボージュエルの精は言う。
「カイゼルを倒しなさい。あなたの本当の両親の命を奪った、あのカイゼルを。そうすることで、あなたの抑え込まれた力と、このイエローレインボージュエルの力が合わさり解放される」
愛する義兄を救うためなら、何でもやって見せる…!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ホワイトスター 中枢部 王座の間

「うう、一体どうしたら…」
ボロボロになったフェイト。
「分からん。だが…」
「ここで逃げるわけにいかねぇ」
「それが我ら騎士の誇り…」
膝をついているシグナムとヴィータ、ザフィーラ。
「シャマル! はやては!?」
ボロボロのクロノの問いに、倒れたはやてに治癒魔法をかけているシャマルが答える。
「何とか息を吹き返したわ。でも、とても動ける状態じゃ…」
まず、なのはが先制攻撃を仕掛けた。しかし、そのディバインバスターは倍返しされた。アイゼンクロイツのボス・カイゼルによって。

シスター&フィオーレメンバーやカードスレイヤー、虹の天子らとははぐれてしまい、別行動だ。時空管理局メンバーにはカイゼルのような敵との戦闘経験はない。あらゆる攻撃が効かないどころか、はね返されてしまう。なのはは吹き飛ばされて行方不明。さらに、はやてもその攻撃の犠牲になった。なのはがやられたのに怯まず、ヴィータがラケーテンハンマーで強襲したが、その衝撃をはやてに飛ばされてしまったのだ。フェイトとシグナムが同時攻撃を仕掛けたが、それも通用せず。フェイトの攻撃の威力をシグナムに、シグナムの攻撃の威力をフェイトに返された。もう迂闊にカイゼルへ攻撃を仕掛けられない。

カイゼルは静かに叫ぶ。
「我ら神族がいれば、他に種族はいらない。神族以外の種族は、この世界から排除する…!」
小さく笑うカイゼルの顔面に、蹴りがめり込んだ。派手にふっ飛ばされるカイゼル。蹴られたときのエネルギーを相手に返そうとする。
「――!?」
できない。
「父さんと母さんの仇を取って、兄さんも救ってみせる!」
風峰玲夜が颯爽と現れた。















1年ぶりの投稿になってしまいました。スミマセン(・ω・;)
何気に2014年は「虹色の奇跡」を書き始めて10周年でした。思えば遠くまで来たもんだ~♪

まもなく本作は無理矢理終了させます。(とはいっても400回はいくと思いますが)。
シナリオの書き方を勉強していたら、やっぱりちゃんとコンクールに提出できるような作品を描きたいと思うようになりました。
趣味のまま、気の赴くままに書いてきましたが、それだけでは応募できるような習作になりませんからね(汗)
とはいえ、「虹色の奇跡」の続編かスピンオフにしようかなと考えています。
版権キャラを登場させるかはまだ決めていませんが…描きたいことはたくさんあるんですけどね。

それではよい年を。

Re: 虹色の奇跡 第397回「ホワイトスターの死闘」 - bebe

2015/01/04 (Sun) 14:30:15

あけましておめでとうございます。ミクシィの方でご挨拶が遅れましたので、この場を借りてさせていただきます。
もうすぐ最終回ですか。各世界は崩壊するほどのダメージ。元凶のカイゼルを討つのは風峰玲夜。虹色の奇跡のごとく、新たな力で勝てるか?
そういえば『超ネギま』の頃からの連載でしたねえ。他の皆はどうしてることでしょう。
シナリオの方、頑張られているようですね。私はこれより一歩に出ようとすると、つい1次選考を通らなかった恐怖が思い起こされて、つい億劫になってしまい…書きたいテーマはあったりしますが、自分の力がどうしても信じ切れないところがあったりするんですよねえ…… 
また次回、残り3話になりますが、お付き合い致します。

bebeさんへ - いけやん

2015/01/06 (Tue) 17:36:16

あけましておめでとうございます!(>ω<)ノ
伏線とかかなり置き去りにして終了してしまいますが、続編かスピンオフでぼちぼち回収していこうと思っています。
他の方…お元気にしているでしょうかねぇ(遠い目)

まぁ、数回投稿したところでそうそう当選するはずもなく…。仮にたまたまうまくいったところで、後が続かず一発屋で終わってもちょっと…。
なので、本格デビューするまでどんどん習作を重ね、ネタをたくさん作っておくことをお勧めします。
そして、ダメもとでどんどん投稿していきましょう。
…って、かくいう私も全然コンクールに応募したりできていないのですが。

今年もお互い頑張りましょう!

Re: 虹色の奇跡 第397回「ホワイトスターの死闘」 - ALBINO

2015/01/09 (Fri) 00:39:24

あけましておめでとうございます。
かなり久しぶりになってしまいました(^^;

10……年……?そういえば読み始めたのは10代の頃……歳を取ったなぁ。
当時は二次創作の小説が盛んでいろんな作品があったように思います。まあ私が気にかけていないだけでまだまだ盛んなのかもしれませんが……それにしても懐かしいです。
終わってしまうのは寂しいですが、それならそれで最後までご一緒させていただきたいと思います。

次回お待ちしております。
それでは。

ALBINOさんへ - いけやん

2015/01/10 (Sat) 16:02:21

あけましておめでとうございます。

嬉しいです。10年経ってもまだ読んでくれている方がいるなんて(*´∀`*)

二次創作、本当にいろいろありましたねぇ。もちろん、今でもあるのでしょうけど…小説投稿掲示板はあまり見かけないですなぁ。個人のサイトでSSを公開しているものはあっても。

やはり一度に多人数の人物を動かすのはかなりの技術が必要なんですね。シナリオの勉強をするうちに、その大変さを痛感するようになりまして。
一度ストーリーをリセットしてしまいましょうと。とはいえ、以前ALBINOさんに考えていただいたキャラクターもいますし、あの子達は何らかの形で活かしたいなと。
またぼちぼち投稿していきますので、読んでいただけたら嬉しいです。
それでは(^^)

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