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拳銃女王 act4 ギャンブルでガンファイト!?① - bebe

2013/08/10 (Sat) 21:28:28

 
 北九州に侵攻したマスターズ・アーミー(軍隊様式)・フィーンドとヴァミト(ゲロ吐き)・フィーンドが六月に入り、九州北部にてようやく橋頭保を確保したと第一報のニュースが報じた。
 迎え撃った九州ヤクザは十五万人を誇るフィーンド軍に対し、僅か三千人という五百倍の戦力差にも関わらず、かなり粘り強く抵抗していたが、ついに退却を決定した。警察と自衛隊は三万人を九州に派遣していたが、あまり役立たず初戦においてほぼ壊滅状態となっていた。
 フィーンドの被害も甚大であった。十万余の戦死者を出し、負傷者は残り全ての生き残りという有様である。退却したものの、官憲より大いに健闘し傷ついたヤクザに、市民から労いかけられるという光景があったそうだ。
 人間の抵抗空しく、フィーンド(悪意あるデーモン)の支配が本格化しつつあった。
 
 福岡県北部は完全に手に落ち、四国全域を支配下に収め、大阪等の関西圏にも悪しきかな悲しきかな、フィーンドの跋扈(ばっこ)が進んでいる。
 マスターズはだがここにきて、九州の抵抗勢力を冷静に分析した結果、兵力を九州方面から東へ転身させると発表したものだから、九州戦線は膠着状態に入った。ゲロ吐きフィーンドは引き続き九州侵略を続けるが、盟主たるマスターズの兵力引き抜きは痛く、序盤の勢いほど上手く駒を動かせないと予測された。
 西から離れた関東圏では、アメリカでブリタニア政党を中心とする合衆国(北部軍)と戦っている南部同盟(南部軍)の最大勢力であるLion of Steel(鋼鉄の獅子)が、近々日本に上陸するという情報があった。
 ケプラー材製の胸甲にモリオンを被った、スペインの征服者が新大陸に攻めた時代のスタイルが軍装で、立憲君主制を掲げる政治党である。
 
 その君主、つまり王様は、大学を飛び級で卒業した二十歳の若者である。鋼鉄の獅子を結成し、最初に戦いを挑んだその少年、もとい、血を輸血しても足りない血気盛んな青年王、エドワード・アルケー・カスティーリャが率いている。
 ラテン系で白人の血も混じった彼は、大学に通学していたある日、帰り道で白人警官に職質され、簡単なやり取りを受けて放免された。続けて警官が呼びとめた黒人には執拗に尋問し、果ては人々の前で裸にし盗品の所持がないか、調べたのだ。
 エドワードはラテン系だが母親は白人であり、その血を引き外見はほぼ白人に近い。警官の職質も形式的に済んだのに対し、肌の色が違うだけで対応も変える、差別的なやり方に、眠っていた義心が目覚めた。
 身体が成長した十五歳、たったひとりでその警官が所属する警察署に先祖代々伝わるガントレットを身に付け、殴り込みをかけ三十名を殺害し、署をダイナマイトで爆破した。
 
 エドワードは犯行後に声明をホワイトハウスに向けて発表した。
『自由という名の翼は、この国には存在しない。民主主義は偽政者が平穏に暮らす人たちに向けたまやかしに過ぎない。この国は世界の様々な人々の生活を踏みにじり、今日の土台としてきたのだ。そんなやり方がいつまでも許されはしない。私は貴方がた偽政者を清算すべく、ここにLion of Steelの結成を宣言するものである』
 発足から日に日に活発化する鋼鉄の獅子にFBIが調査したところ、インターネットにより集まった有志、南米移民や黒人を中心としたメンバーの内容に、ホワイトハウスは度肝を抜かれた。
 戦力となる実行部隊の面々は、ラテンアメリカ圏の有名な将軍や軍人が軒を連ね、文官として世界的権威のある学者、政治家、富豪が幹部クラスとして鋼鉄の獅子に参加しており、いずれも名のある大物ばかりであった。
 
梁山泊となったのはカリフォルニア州のサクラメント。そこから獅子たちは怒涛のごとく進撃し、州全域を領する南部同盟にまで成長するに至った。
 人々はかつての南北戦争のようにホワイトハウスの合衆国を北軍、南部同盟を南軍と称し、第二次南北戦争は南軍有利にて両陣営はテキサス州を巡り現在も交戦中である。
 こうして端を発した戦いにより世界は、地球規模での天下取り、様々な野望が渦巻いていた。
 ヨーロッパではフィーンドEU(フィーンドユーロ連合)が北欧の魔女と称される、エル・クリストムと北欧諸国の支配権を巡り争っている。

 日ごとに何かがおかしくなっていくにも関わらず、人々の関心は相変わらず餓死しないように努力することや、犯罪に巻き込まれないよう注意をする。今月の給料がまた低くなってしまったので、主食を一品減らして米に雑穀を混ぜようか。ガソリンは三リッターだけにしよう……目先の危機を回避するのに手いっぱいであった。
 
 
 
 
 痛い。
 耳が焼けるように、まだ痛い。
 雨子にとって何よりも痛いのは、しかし耳ではなく頭で、最悪の片頭痛だ。
「金が全然足りない!」
 
「はい、麻衣さんの今月の学費~!」
 雨子の隠れ家であるマンション十五階の一室。
 二空輪との銃撃戦で、雨子が撃った散弾銃で火災した跡が残るリビング・ダイニングのガラステーブルの上には、数枚の請求書が封を切られ散らばっている。スマホの計算機能で有り金からの支出を割り出していた雨子に、ヘルメスが新たに頭痛の種を運んでくる。
 妹が通う美大の、学費の請求書である。
 
「うわぁ、すっげえ金取るんだ、この大学。こんだけかかるんだったら、高級ソープ五軒回ってもお釣りが出るのに~」
 ナイフで封切りし、ヘルメスは中身を閲覧する。あの晩の出来事は説明したのだが、ヘルメスはフィーンド・スリープ、一度寝たら、殺されようとしても起きれない弱点ともとれるフィーンドの特徴のお陰で、全然覚えていないそうだ。
 それと管理人の大林から後で教えられたが、雨子を逮捕しようとしていた警察も、あれから動く気配がしない。マスターズ・アーミーが東へ侵攻するのに備えてか、警察ですら自衛隊と仲良く整列させられ、前線に駆り出される情勢だ。公務員も結局暇ではないのだろう。
 最悪の危機はどうにか回避したが、お次は最も現実的な問題に直面している。
 
 マンションのローンと防犯費、電気・水道・ガス代、特に光熱費はひとり暮らしでもそれなりに高いのに、ふたりになっただけで莫大な額となった。それと、あとひとつ原因がある。
「ねえねえ雨子さ~ん、冷蔵庫にあるローストチキン、食っていい?」
 食べ盛りのこいつ。ヘルメス。ガキでおまけにフィーンドだからよく食べる。食費が四倍になった。悪夢だ。家にいるときはいつも何か食べている。
(私の夕飯……)
 
 返事を待たずに、ヘルメスはチキンにかぶりついた。骨を、まるでポテトでも食べるかのように、サクサクかじる。骨すら残らなかった。
 好きで住まわせているから食べるのはしょうがない。腹いっぱい食べれることが、どれだけ難しい世の中か。
 資金を得たいが、美幸率いるSSC(シャイニング・ストリート・チルドレンズ)が主力のこの町において、彼女ら以外から叩けそうな奴らはそれほど多くない。警察からも目を外されたとはいえ、派手な“仕事”は控えるべきだ。
 と、すると、仕方ないが、あそこに行くしかない。
 
 雨子は請求書の束に書かれてある金額を頭に入れて、それから身支度をしだした。
 財布のキャッシュカードに、密かに祈りを込める。
「出かけるよ」
「どこへ!? 俺も行く行く!」
 
「子供は入れないかもね。留守番してな。何たって、行く先はカジノだからね」
 
 
 
 
 緑、赤、黄、青で彩られたきらびやかな電光看板は、その下を行き交う紳士淑女を派手に出迎えていた。
 出入り口は大きく、赤じゅうたんは店内のどこまでも敷き詰められている。
 市内のカジノ街の中でも一番大きなカジノ“ハート・フー・ウインズ”は今宵も金持ちで大盛況である。
 SSCの開くカジノ店を圧倒するバロック式白造りの店構えである。金持ちが大半だが、一攫千金をもくろむ庶民もなけなしの金を握り、隅っこにあるビデオゲームに興じている。
 
 従業員はオカマで、皆ごつい。スーツ姿に化粧を施した、ムキムキな男がオカマ口調でいらっしゃいませを言う光景は不気味ではあるが、不思議な安心感がある。どの派閥にも属さず、独立を維持しているのは高級感ある店、客層、それからオカマたちが織り成すギャンブルの世界が他を寄せ付けないでいるのだろう。
「フラッシュですね。お客様の勝ちよ」
 オカマのディーラーが、雨子のベットしたチップの数倍にあたる枚数を雨子の前に置いた。
 また勝ちだ。
 
 雨子がいるポーカーのテーブル台に、人々が集まっている。
「次もやるからね」
 雨子の更なる挑戦の意欲があるところに、どよめきが走り、オカマディーラーもさすがに動揺する。
 既に、請求書の合計額以上稼いでしまったのだが、もっと、もっとというアクセル全開の欲求に、ブレーキが効かなくなってしまった。
 
(ふふふ、賭けの才能、あるかもね)
 無理やりくっついてきたヘルメスは、スロット台で遊んでいる。
 金があれば、年齢問わず誰でもOKとのことだったので入店させたが、あっちからはあっちからで、時折「おおっ!」と声が上がる。
 苦肉の策で、一か八かバクチに賭けることにしたのだが、まさかこれほどまでに大当たりするとは。
 
 ギャンブルは引き際が大切である。勝ちもあれば負けもある。プロのギャンブラーはその引き際を見極め、ほどほどにして引き上げるのが常識だが、
「フルハウス、ですね」
「はい次、次だよ~!!」
 雨子……
 
 チップの山からがっと鷲掴みにし、乱暴にベットしようとする雨子の肩にぽん、と手が置かれた。
「国後さん、張り切っていますね」
 静かな声である。まるで渓谷を流れる、緩やかな滝のような存在感ある人物が、いつの間にか後ろにいた。
「あんたは教会の武器屋……?」
 
「鎬霧華(しのぎきりか)です。先日は私たちの賭けに勝ち、ここでも大勝ち。貴女はいい神様が憑いているようですね」
 黒い女子用の修道服に身を包んだ鎬霧華が、にっこりした。
 その後ろに、オカマ従業員が三人、山のようにチップの入った箱を抱え、もう勘弁して下さいよというふうに懇願していた。
 勝利の女神の到来だ。
 
 
 
 
 女子用の修道服のスカートは短く、そこから伸びた素脚はカフェ・オレ色をしている。
 おっとりした品の良い顔立ちには、何とも言えない朗らかな香りが漂うようだ。
 そのお嬢様がショットグラスに注がれたブランデーをひと息に飲みほした。ちなみに生(き)のブランデーだ。
 カジノのバーカウンターに雨子と霧華は座っている。
 
 続けて二杯目も生のまま口に運ぶ。
「ああ、美味しい……」
 ゆったりと酔いを楽しむ横顔は、どこまでも色っぽい。
 少年っぽさがある雨子と修道服の霧華は恋人同士にも見えた。
 
「武器屋の経営が苦しいからカジノで稼いでいるかなあって」
 雨子はカクテルを口へと放り込んだ。
「経営は順調ですし、お得意様もいます。ここへはちょっと息抜きへ、ですね」
「私たち、実は間接的に関わったことがあるって、知ってたかい?」
 
「間接的に……? ああ、昔、薬中毒の女の子を教会に匿ってあげたあの時の件…」
「うん。私は電車であの鶴木糸音(つるきいとね)の奴とやりあったんだけど、こてんぱんにされてさあ。あいつあの後、神乃宮アリス(かみのみや)を連れて消えちまったんだろ」
「アリスさんを守れませんでした。悔やいても悔やみきれません。噂ではあのふたりはフィーンドの一団を結成してあちこちで暴れているそうですが、情報が途切れてしまいました。アリスさんは薬から抜け出せそうでしたが、あのフィーンドと一緒だとまた……」
「仕方がないさ。まあ殺してはいないわよ、きっと。あいつ、アリスのこと好きらしいからさ。悪いようにはしてないんじゃないかな」

 強いアルコールが、女たちの過去を苦く舐める。
「世羅零菜(せられいな)も途中でドロンだ」
「零菜先生ですか? あ、私が通ってた学校では先生をしていたのですけどね。あの方でしたら、反政府団体に入って政府と―」
 霧華が喋り終えぬうちに、遠くカジノフロアからのざわめきが彼女の口を閉じさせた。
 
 トラブルの際の、人々のざわめきである。
 雨子と霧華はカウンターに金を置き、現場となっている場所へと走った。
 雨子にはもしかしたらヘルメスが巻き込まれたものかと、一抹の不安があった。フィーンドであることがバレたら、一大事だ。保健所に連れて行かれ、永遠に出れない収容所に送られてしまう。銃は入店のチェックでフロントに預けてある。
「霧華、今度銃を新丁する。もしかしたらツレのガキが巻き込まれてるかもしれないんだ。悪いけど、逃げることになったら手を貸してくれないかしら?」
 
「いいですとも。これも神様のお導きです―」
 霧華は快く承諾してくれた。相方の華南は空手、霧華は戦国時代に生まれた古武術、大山流の師範代である。剛と柔の達人ふたりのうちひとりが付いてくれれば、これほど頼りになる味方はいない。
 案の定、現場はスロットエリアで、当人はヘルメスであった。
 スロットの前で大勢のセキュリティーに囲まれ、ヘルメスはやって来た雨子に助けを求めた。
 
「あ、雨子さ~ん!」
「どけっ、てめえら」
 ヘルメスの下に行こうとするのだが、オカマ・セキュリティーがヘルメスを取り囲み、邪魔をする。
「何よ、このクソアマ!」
 
「まとめて叩いちゃうわよ」
 セキュリティーたちが、雨子を掴もうと囲いから出てにじり寄る。背が高く、ガタイはがっちりと筋肉質をしているのが白いシャツの上からでもよく分かる。
 雨子と、同行者と判断された霧華にそれぞれふたりずつ襲いかかってきた。
 パンチを放ったオカマの拳に雨子は狙いを付ける。
 
 雨子のパンチも空を切っていた。カジノフロアに流れる音楽を切り裂いて、オカマの拳とぶつかった。
 
 ごぐっ!
 
 そんな音がした。
 拳を引っ込めたオカマは自分の拳を顔まで上げた。
 拳のゲンコツから、何か白い物体が飛び出ている。骨である。
「うげ!?」
 
 自分の骨に驚いているオカマに、伸びてきた雨子の爪先が顎をかすめた。
 オカマが気が変わったかのように前のめりに倒れた。
 ふたりめは、雨子の周囲を円を描くように間合いを取っている。
 雨子がそいつに向かって疾走した。
 
 赤じゅうたんを蹴って、オカマに高い蹴り、キックボクシング式のハイキックを放った。
 オカマの頬に見事に極まり、歯と血を吹き出させながらふたりめを倒した。
 霧華を相手にしているオカマは霧華に翻弄されている。
 ひとりは、もう左腕が百八十度捻転して転がっていた。食い縛った歯から獣のような唸り声を上げている。
 
 オカマの真っ直ぐに伸びた蹴りを、霧華が足首から捕った。
 何の変哲もなく―少なくとも素人目には―霧華は捕った足を横に捻る。骨がごりっと小さい悲鳴を上げ、オカマの足首から先が逆方向に曲がった。
 雨子と霧華は四人の“男たち”をあっという間に片づけた
「半端な鍛え方じゃ銃は握れないからねえ」

「売ることも出来ません」
 ふたりは残りのオカマ・セキュリティーたちと対峙する。ヘルメスは、フィーンド化していなかった。では、一体何をしでかしたのか。
「ヘルメス“許す”から、とりあえずこっちにおいで」
「雨子さん、いいの?」
 
 セキュリティーの頭上を雨子とヘルメスの声が飛び交う。
「こいつらを蹴散らしちまえ」
「いいんだね、分かった!」
 ヘルメスは水を得た魚のごとく、勢いよくセキュリティーたちの後ろからぶつかっていく。
 
 オカマたちは、逃がすまいと掛かってきたヘルメスを取り押さえにかかった。
 肉の壁が密集する。その密集は、一度、二度、三度と大きく膨らみ、段々と膨らみは大きくなる。
 ヘルメスの素脚に、大きな血管が浮き彫られ、肩が大きく盛り上がった。
「Wow! Waoooo!!」

 オカマ・セキュリティーたちが、後ろへひっくり返ってゆく。巨大な男たちが叫びながら、左右へ倒れ込んだ。壁が大きく割れた。ヘルメスは、自力で男たちのスクラムを破ったのである。
「えへっ♪ ただいま~雨子さん」
「よしよし」
 駆け寄るヘルメスを抱っこしてやり、お互いの耳に軽く触れ合うキスをする。
 
「雨子さん、この子はもしや―」
「ああ、フィーンドの子さ。誰にも言うんじゃないよ」
 雨子は霧華にそっと耳打ちしてネタを明かす。
 フィーンドは子供であっても、単純なパワーは人間の大人を遥かに凌駕する。
 
 常人では簡単に動かせない、液体が入った二百キロあるドラム缶を、フィーンド化した子供たちは指だけで回し遊び道具にするのだ。
「ヘルメス、お前一体何をやったんだよ。女の人の尻でも触ったか?」
「あのね、えへへ、スロットに改造ロムを入れて当たり判定を良くしてたんだけど、めっかっちゃったんだ」
 悪びれた様子も見せず、ヘルメスは舌をぺろりと出した。
 
 悪知恵だけは大人顔負けだ。いや、フィーンドらしいとでも言うべきか。
「とにかく騒ぎすぎちまったわね。霧華ありがとう。面倒にならないうちにチップを換金したら、さっさと退散しようぜ」
「そうしたいのは山々ですが―」
 霧華は雨子にちらりと目配せした。

 雨子たちを遠巻きにしていた群集の中から、のっそりと、黒い何かが人々を掻き分ける。
 それは、ここからでも巨大であることが分かる。
 人の波から現れたそいつは、カジノの派手なピンク色の、蛍光ライトの下に立った。ディーラーやセキュリティーたちとは比べ物にならないほどの、巨大なオカマであった。
 でっぷりと首の下に肉が付き、首と顎の境目が分からないくらいだ。小さい目にはアイシャドーが引かれ、口紅までしている。
 首から下の装いは、真っ黒な女もののドレスである。むろん、XXXLサイズの、巨体に合わせたどでかいドレスである。
 
「ほっほっほっ、あらあら、今夜はとんでもない大物と出会えたわねえ。光栄よおん。“双竜プリンセス”の鎬霧華さんに、“拳銃女王”の国後雨子さん……」
 ビッグ・オカマは雨子たちの異名を嬉しそうに、身体のぜい肉を揺らしながら言った。
「監視カメラのモニターで覗いてたけど、そこの坊やの悪戯なら目をつむってあげるわ。その程度のことなら、このカジノじゃ日常茶飯事だから。でも、うちのスタッフと“運動”してくれたお礼をしなきゃあアタシの気が済まないの。意味は分かるわよねえ?」
 ビッグ・オカマの最後の語を耳にした途端、雨子の赤い髪がぞわり、逆立つ。
 
 強引に強行突破を図ることはできる。この三人で行くなら難しいことではない。
 これは雨子が悪党であるがゆえの挑戦なのだ。雨子はオカマたちを叩き伏せた。ビッグ・オカマはこのけじめをつけたい。だから挑戦している。
 素人なら土下座でもすればいい。腕か脚の一本折られれば収まる話である。
 雨子には、それは無理な相談だ。逃げたところで、こいつらは雨子を追うだろう。殺す気で―
 
「面倒かけちまうわね、霧華、ヘルメス」
 雨子はヘルメスを抱いたままヘルメス、それから霧華に頭を軽く下げた。
「国後さん、お気になさらず」
「俺は平気だよ!」
 
 ふたりから気のいい返事を貰う。決心はついた。
「けじめはあんたが直接私たちからつけるのか」
 雨子がそう言うと、ビッグ・オカマはたるみのついた顔をほころばせうなずいた。
「いかにも。VIPルームで勝負しましょう。おっと、自己紹介がまだだったわね、このカジノのオーナー、マツコU・T・DX(ウルトラ・テクノ・デラックス)よ。うひひ、宜しくねお三方」
 
 いつの間にか、新たに集まったのかオカマ・セキュリティーが三人を取り囲んでいた。
 これで逃げる道は閉ざされた。問答無用のようだ。
 
 

拳銃女王 act3 ギャンブルでガンファイト!?② - bebe

2013/08/10 (Sat) 21:30:29


 
 マツコU・T・DXを先頭に、セキュリティーに挟まれて三人はカジノの二階にあるVIPルームに案内される。
 教室ほどの広さに、ホテルのレストランのようなクラシックでモダンな装飾が部屋全体に施されている。普段はVIP専用の色々なゲーム台があるのらしいのだが、連れてこられたそこには、中央にテーブルがひとつ、イスが二組向かい合うように置いてある。テーブルの上にはトランプがひと組と、雨子の見慣れたものがある。
 リボルバー式の拳銃だ。
 セキュリティーがざっと部屋の四方に散らばった。
 
 マツコU・T・DXと雨子たちはテーブルへと集った。
「へっ、勝負ってのはロシアン・ルーレットかよ」
「不服かしら? けど、カジノの特別ルールがあるわ。一回だけ、不安に感じたら銃を別の場所に向けて撃ってもいいの。その場合はまた弾を込め直すけどね。危険を回避するという意味合いでは、良心的じゃないかしら?」
 マツコU・T・DXはざっとその他のルールを説明した。
 
 先行後行はトランプを引き、数字が大きい方が先行になる。
 六発式の弾装に弾は常に一発だけ。
 制限時間は十分。それ以内に勝負がつかなければ、銃を手にしていた方が負け。死の制裁となる。
 出場者はカジノ側はオーナー自身であるマツコU・T・DX。そして三人組はヘルメスの保護者であり、騒動の当事者である雨子へと自然な流れで決まった。


(空撃ちは一発だけ。弾は常時一発分込められるのみ。制限時間一〇分。時間切れ時にリボルバーを握っていた方が死ぬ)
 雨子はルールを頭の中で復唱する。
 リボルバーは雨子の愛銃である。扱いも慣れている。
 しかしまさか、自分の頭にくっつけて引き金を引く真似をすることになるとは。
 
血の引けるような冷たさが駆け巡る。
「雨子さん、俺、本当に悪かったよ。馬鹿だった。ねえ、止められないの? お金で解決しようよ。俺が身体を売って、稼ぐから―」
 ヘルメスが青い顔をしている。どうやら事態の重大性をようやく理解してくれたようだ。
「身体は売らせない」
 
 雨子は着ていたシャツのボタンを三番目まで開けた。マツコU・T・DXを睨みつける。獣の眼。サバンナの真の優秀な狩人、ハイエナの眼つきである。
―私のため。絶対に避けて通っちゃいけない道。カタギの道を捨てたのだから、死ぬまでこうあるべきなのだ。勝ちを拾う。奪う。取る。とる。トル。
 二度と馬鹿にされないためにも、このデブの頭をハジくのだ。
 やってやる。
 
 イカサマ防止のため、時間計測はマツコ側が、トランプとリボルバーのシャッフルは霧華が行うと決まった。
 マツコ、雨子、ふたりがイスに座り、トランプを切り終えた霧華は弾装を露出させ、マツコ側が用意した弾を一発ずつ込めて、回す。
 手首のスナップを効かせ、弾装を銃本体にセットした。
「さあでは……」
 
「始めましょうか」
 マツコの開始の宣言に、雨子が小さくうなずいた。
 
 
 
 
 このデブは、イカサマをしてくるだろうか。そういう人間だろうか?
 先行後行を決める、トランプを前に雨子はそのことに注意を絞った。
 このリボルバーの弾は全部入っていて、このデブがトランプにイカサマをしており、先行が自分に周り、引き金を引いたらズドン。
(まさかね。でも、何らかの仕掛けはあってもいいはず)

 勝負の中で、それを見極めなければ。でないと、こちらが負ける率が高い。
 イカサマはありき。それが大人の手口である。
 このデブだって、例外じゃないのだ。そうでもしなければ、ひとつの街で独立していられるなんて、あり得ない。何かしらの手口を使うんだ。何かしらの……
 マツコがカードを引き、次に雨子が引く。
 
「あたしは八、ね」
「クイーン。私が先行だな」
 先行である雨子は、テーブルにあるリボルバーを手に取り、銃口をこめかみに持っていく。
 マツコは無表情であった。雨子が引き金が動くのを、ただじっと待っているかのようだ。
 
 いきなり来るか?
 ズドンと、行くか?
 おいどうなのよ―
 ふたりの間で、表情と空気だけで化かし合う、心理戦が短く行われる。
 
 どうだ?
 弾は全発火薬入り。撃ったらドンとハジけちゃうんだろ?
 どうだ? どうだ、え―
 マツコは全く反応しない。呼吸すらしていないのか、むしろ殺気も興奮も取り除かれた無表情からは抱擁感すらある。
 
 誘いにはかからない。
 雨子は引き金を絞った。
 ガチン、と撃鉄が倒れた。
 弾は出ない。
 
 全弾入っているというのは違う?
 初っ端から出るという予想は外れた。
「ほほ、最初からは滅多に出ないわね」
 次に、マツコが雨子からリボルバーを受け取り、雨子と同じような動作で頭へと持っていく。
 
「それはあたしもそうなの……よ!」
 撃鉄が、重い金属音をたてる。マツコも外れだ。
 どういう小細工をするのか。弾は霧華がシャッフルしてある。
 もしかすると、弾は初めから入っていないのかもしれない。最後の一発。出ると分かっている一発を、苦し紛れにマツコに撃つ―そういう計算も手の内なのか。そうしようとする前に、こちらを蜂の巣にする?
 
 ロシアン・ルーレットはつまるところ、心理戦である。
 引き金を引き終わったマツコの額に、汗が滲んでいる。
 緊張している? 何だこいつは。
 嘘か? どうしてびびる真似をする必要があるのか。
 
 雨子とマツコがトランプをそれぞれ引いた。ハートの二、ダイヤのエース。またも雨子の先行だ。
「国後さん、落ち着いてください」
「心配はいらない。リボルバーは私の味方だから」
 せいぜいカッコつけてみるが、雨子にはこの三発目に、言い知れぬ不安がよぎる。
 
 トランプは一応絵柄を表にしてバラしてから、霧華が丹念に切ってくれたのだが、そちらにも警戒が伸びてしまう。
 マジシャンが、よくトランプマジックでやる、指定した絵柄と数字を引いてみせるトリックをマツコは使っていてもおかしくないのだ。
 銃にだって、そういう細工がしてあり、どういう速さで回転させても、必ず元の位置へセットされる仕組みの方法も実は有りうる。それこそ自然に。疑われない。現に霧華も―仕掛けがあると想定して―分かっていない。
 三発目で死ぬか? 
 
 ここは空撃ちしておくべきか。もし出なかったら、再度シャッフルが行われる。
 その先は、その先に何が。何がある。ああ―
 ―
 ―
 
 ふん……
 雨子はすっくと銃口を当て、ためらわず絞っていた。
 弾は、発射されず、息遣いだけが小さく誰かの口から漏れている。
「ブラボー、見事よお。さすが拳銃女王だけはあるわ」
 
 マツコの揶揄とも取れる言い回しに、雨子は鼻を鳴らす。
「怖いよ。弾は誰でも平等に殺すから。そんな“怖い”はずっと付きまとうものさ。怖い怖いで戦わないで逃げるぐらいなら、死んだほうがいいよ」
 そうだ。
 生きている限り、怖い、という気持ち、場面は皆にありしもの。それは不意打ちに、突然襲う。
 
 黙って押し潰されるもよし、その人の人生だから。自分なら無謀でも、挑んで立ち向かう。これが結構いい。それも小細工を費やさないで、正面突破で案外乗り切れたりするのだ。
 あれこれ不安要素を思案しても仕方ないではないか。
 それより、もっと、ずっと付き合いの長い、確かな武器が雨子にはあった。
 
“直感”だ。
 
 マツコは雨子からリボルバーを受け取る。
 マツコ以外気にしてないが、人として一枚皮剥けた雨子に、マツコが唇の端をわずかに吊り上げる。
 そろそろ空弾が少なくなる頃合いだ。
 マツコはそれを透かしてか、頭ではなく、リボルバーを天井に向けた。
 
「四発目だから、四と死で縁起が悪いでしょ。ここは空撃ちさせていただくわ」
「お好きにどうぞ」
 雨子が答え、マツコが引いた。
 
 パンッ!
 
 銃身の先から、少量の煙が昇る。
 弾は入っていたのだ。
 とすると、マツコはやはり細工かトリックを用いて、四発目に入っていたのが分かっていたのか。
「マジだったのかよ……」
 
 弾丸は総入れ替えとなる。セキュリティーが霧華に六発分新しく渡し、込め、霧華は再びシャッフルした。
「ほほほ、ギャンブルはね、引き際が大事なのよ。あたしは長い下積みからここの創設まで、人生の全てを賭けの世界で過ごしたの。実弾がいつどこに入っているかぐらい、予想するのは難しくないわ~」
「さっき汗を掻いてたのは、あれも余裕があるからかな?」
「それは、あたしだって怖いもの」
 
 マツコは雨子の疑問をさり気なくかわした。
 イカサマは……存在しない?
 マツコがしているのは、出来レースじゃないというの?
 雨子とマツコがトランプを引いた。

 キングにクラブの九である。
 三度雨子の先行だ。新しく詰め変わったリボルバーから、重厚感強まったオーラが放たれている。
 あ…………………………………
 分かる。雨子には。マツコが、こいつが“死の感覚”に触れたがっていることを。
 
イカサマなし。小細工なし。初めから、こいつは―
 撃鉄を起こした雨子は、それをマツコへと向ける。
「何する気!?」
「この一発で弾が出て、あんたを殺したらここから出られなくなるかな」
 
「その一発が実弾入りということ? あたしに撃つということは、雨子さん、どういう意味かお分かり?」
 分かっているさ。
 何せ私は拳銃女王(リボルバークイーン)だから。
「やるぜ」
「いいわよ、撃ってごらんなさい!」
 
 すっと引いた。
 火薬が爆ぜた。小さな火がリボルバーのライフリングを駆け通る。
 弾は、マツコの左肩の肉をえぐるように命中したのである。
「きゃーーっ!」
 
 マツコの巨体がイスごと真後ろへひっくり返った。全体が揺れた。
 オカマたちがマツコに駆け寄る。
「や、やったわねえ。けど、どうして肩を……」
 殺すつもりなら額を撃つくらい、雨子には朝飯前のことだ。
 
「プロだから。あと、あんた殺ったら、ここで稼いだ賭け金が受け取れなくなるだろ? 私が不思議に思っているのは、このゲーム、正真正銘の真剣勝負だったってことさ」
 そうである。マツコは最初から雨子に真剣でロシアン・ルーレットを挑んできていたのだ。大体、オーナー直々にプレイヤーになるというのも普通ではありえない。手下にやらせれば済むのである。
 マツコは衝撃を受けたように眼を張る。
 ちょっと黙り込み、しばらくするとセキュリティーを部屋の外へ下がらせた。
 
 雨子、霧華、ヘルメスがマツコを輪にするように集まっている。
 そこからヘルメスがすっ、とマツコの前に出た。
「“お姉さん”もしかして、癌(がん)がどこかにあるんでしょ?」
 唐突なヘルメスの指摘に、マツコの眼がさらに大きくなった。
 
「小さい息切れが鼻からすごく出てるよ。モルヒネを使っても痛いんだよね? 太っているのは癌細胞のせいで正常な細胞が死んで溜まったできた、異常なむくみでしょ。早く病院で治した方がいいよ」
「っ……」
 元マスターズ・アーミー(軍隊様式)・フィーンドであり、偵察兵であったヘルメスは、子供ながら物事に鋭い洞察力が備わっている。
 マツコを蝕む病魔があると、ヘルメスが判断したのは、幼いながら元軍人であるからこその観察力にあった。
 
「マツコさん、貴方―」
「いいわよ、い~~わ。神様なんてあたしは信じちゃいないんだから」
 マツコはせせら笑うが、すぐに沈み、意気消沈といったふうに雨子たちに語り出した。
「胃癌が健診で引っ掛かったのは、半年も前なのよ。身体はぶくぶく太り出すし、あらゆる治療を施したけど、どれも効果が現れなくて。いつだったかしらね、人が死に直面した時の奇跡を耳にしたの。よく実話ドキュメントであるじゃない。奇跡の生還、そっくり病気が消え去ったーてあれよ。死に自分から触れさせることで、もしかしたら癌細胞の方が逃げて行くんじゃないかって、試してみたかったわけ」

「それで半年もロシアン・ルーレットで危険に身を晒して、癌を消そうとしてた? ハチャメチャだよ! 諦めずに、ちゃんとした医療を受けた方がいいよ。俺の仲間は手足が失くなっても治療させてもらえなくて死んでいったというのに……お姉さんならお金があるんだから、いい病院入れるんだろ? 諦めないで、治すことに専念すべきだよ!」
 ヘルメスが説得した。
 元軍人―であるが、仲間の死に際は、ひとりひとり、ハッキリと憶えている。大人のフィーンドたちはヘルメスの部隊に満足な手を差し伸べず、少ない装備で死地へと追いやった。
 希望があるというのに、それを捨て去り刹那の衝動に走るマツコを、多くの死を目の当たりにしたヘルメスが放っておけるはずがなかった。
 
「西町に最近完成した病院ですが、癌治療に権威のあるお医者様がいるそうです。マツコさん、私はそこに武器を卸している関係で顔見知りなのですよ、宜しかったらご紹介しますよ」
 霧華もたまらず救いの手を差した。
「あんたたち……」
「しょうがねえ。私の儲けた銭はあんたの治療代に使ってちょうだい。それで、今回の件は収めよう」
 
 雨子はこの流れに嫌々ながら、ヘルメスたちに乗らざる終なかった。
(あ~あ。根っから悪党になりたいよ……)
 性根から腐ったやつなら、ここでマツコを蹴飛ばして、カジノの金庫室をこじ開けさせて有り金全部頂いているところだ。
 マツコの嗚咽が、うつむいた顔の下から漏れている。
 
 腐敗した世界であるが、かつてあった日本人同士のいたわり合いを(ヘルメスはそうじゃないけど)“彼女”らはしみじみと『昔はどこもこうだったなあ』と思い起こしていた。
 
 
 
 
 霧華と別れた後も、雨子のルンルン気分は家に到着するまで続くだろう。
 車の後部座席に、大きなトランクが三つある。そのどれにも現金がごっそり詰まっているから、なおさらだ。
 マツコは入院の手続きを取ると言ったのちに、チップを換金した金はいらないと仰ってくれたからだ。
(お金ならまだまだたっぷりあるわよ。雨子さんが稼いだ分は雨子さんが使うべきだわ)
 と。
 
「いやあ~~♪ 大儲け儲け。あすこは気前がいいよなあ。マツコが治ったらまた行ってみようかな」
「もう……」
 助手席のヘルメスが呆れてソッポを向いてしまう。
「でもなあ、やり過ぎはやべーわね。マツコの癌が分かった誰かさんは、不正がバレているのは分からないんだからな~」
 
「だって! あれは…う~しょうがないもん。賭けごとは夢中になるもんでしょ!?」
「まあね。私も随分のめりこんでたみたいだし……」
 何事もやり過ぎは厳禁である。ともかく金銭面でしばらく心配しなくてもよいのだ。
「ねえ、これだけあるんだから、ちょっとは募金に回してみようよ?」
 
 ヘルメスは柄ではないことを雨子に言ってみた。
 生活費に回してなお余りある大金なのだ。
 マツコ以外の一般庶民はろくな病院に通えず、自宅で療養し、苦しみながら生き残った家族に看取られていく。
 雨子は、
 
「やだね」
 当然そう吐き捨てた。
「誰が募金するものか。私の金は私のだ。食べ物が買えない? 薬が手に入らない? 本当に愛する人が大切なら“私を見習って”必死で働けばいいんだ」
「雨子さん……俺たちみたいに度胸がある人間はそういないよ」
 
 ヘルメスはドン引きした。
 ハンドルを握る雨子の横面は、外道そのものとなっていたからだ。
 それでいいのだ―そうであらねば、まともな奴ほど損をする。馬鹿にされ、給料を掠り取られる。
 悪になりきれ。強くならなくちゃ。鬼畜でいい、外道でいい―
 
 雨子はアクセルを吹かすと、雨が降り出しそうな曇り空の下を猛スピードで走り抜けた。
 
 
 

あとがき - bebe

2013/08/10 (Sat) 21:38:33

いけやん様。そう言っていただけると嬉しいです。地の果てから(!?)蘇った甲斐があります。とは言え私も最近様々なものを勉強しながら文章に取り入れています。音楽、舞台、絵画などジャンルの違った芸術作品もかなり勉強になりますね~。

みずき様。オヤジキャラばかり、いい性格をしたキャラが浮かびますww
これから先の展開はSSCを中心に動かすつもりです。
天と聖のキャラプロフィールありがとうございます! 設定も天命の一閃から少しばかりお借りしたいと思います。

ALBINO様。ましてやこの暑さですからね。北国の自分にとっては地獄そのものです。お身体にお気をつけて。愚痴でも何でもどんどん私に言ってお聞かせ下さいませ。


 ということで。
 私の予告はアテにならない3話目をお届けにあがりました。閑話休題の回ですね。前回ご感想くれた皆さま、本当にありがとうございます。
 最近のRPGでもメインストーリーから外れたサイドクエストなるものがありますが、実は私結構メインから外れたプレイと言うのが好きなもので……
 いつか行ってみたいカジノを今回はお話し化してみました。ロシアンルーレットはやりたくないですが(笑
 猛暑。暑さのせいで、実は自宅のPCが長い間使えず、アクセスはもっぱら友達のPCを借りて行っていました。
 現在5話目の半ごろぐらいまで進めていますのですよ。今年も激しい暑さになるそうで、関東でも今日は34℃を記録しました。その割に水分を飲まない私は、夏風邪をひいてしまい、暑さと風邪の2段殺しの構えに立ち向かっています。キビシイ!
 
 さて話は変わりますが、明後日の12日から16日まで去年に続き、田舎に帰ります。ははは、ネット環境の整備なんて未だどこ吹く風というようなド田舎。藁ぶき屋根に風車のある、日本の原風景が私の故郷なのです。そんな田舎に住みたいな…なんて思うようになるこの頃です。
 次回予告は…あえてしないようにしよう。PCが復活してくれたから、あまり無理はさせられないので。
 
ではまた次回☆

Re: 拳銃女王 act4 ギャンブルでガンファイト!?① - 翔雲みずき

2013/10/13 (Sun) 21:58:02


どうも翔雲みずきです
ここ数カ月立てこんでいて中々書き込めずこんな時期に

ギャンブルは怖い
今回もヘルメスが、今度はギャンブルで一波乱
霧華も出て来て何が起こるかと思えば

出たなマツコ!
死を恐れない人は本当に何をしでかすか解らない
しかしここは死合いの経験で雨子達が言葉で丸めこむ事に成功
今回は上手く良いように事が運びましたが
今後も今回のようにうまくいくかが解らないように不安になるのが
今回のこの世界観

そして、少しふれられたアリス……

次回も楽しみにしています
では~☆

Re: 拳銃女王 act4 ギャンブルでガンファイト!?① - bebe

2013/10/22 (Tue) 20:33:30

翔雲みずき様。ありがとうございます。リアルの方で多忙が続いていたためふらふらと未だ5話目が定まらない、途中途中で書いたのがいくつかありますが、まだ完ぺきにアウトの状態にないのが現状です。
時折面白そうなシナリオがふっと浮かんだりしますが^^
こうして書きこんで頂ければ、よりその思い付きが形にない、やがて一本の話になってくれる気がします。本当にどうもありがとうございます。現実のフラストレーションも溜まり(笑)いよいよ次の話に取り組めそうです。

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